変動金利とは

変動金利とは、その時々の金利情勢で変動する金利のこと。
通常は、固定金利の方が高く、変動金利の方が安いですが、低金利の時代に住宅ローンを組む場合には、固定金利が変動金利か選択することは非常に大きな問題となります。

たとえば、30年ローンの場合、固定金利で3.5%、変動金利で1.8%というように大きな開きがでます。ところが、長い目で見ると超低金利が是正されて、10年目以降は市場金利が大幅に上昇して変動金利が6%になることも考えられます。こうなると、「固定金利で借りていた方が断然有利だったな」と後悔することになります。変動金利は、金融情勢の変化に伴い、返済途中でも定期的に金利が変動します。


以外とお得! 変動金利

金利上昇期の借り入れは「できるだけ固定期間の長い金利で」というのが常識になっています。たしかに固定金利は金利上昇リスクがないので安心でしょう。でも、「安心」だからといって「おトク」だとは限りません。むしろ3%台の金利で固定してしまうことは金利固定リスクが伴い、結果的に損をすることにもなりかねないのです。
ではどうやら金利が上昇し始めたこの時期、住宅ローンの金利はなにを選ぶべきでしょうか。答えはおそらく、変動金利ではないでしょうか。なぜ今、変動金利なのか。その理由は以下のとおりです。

(1)変動金利にはセーフティネット機能がある
(2)基準金利に対するスプレッドが小さい
(3)短期金利を基準としており、上昇幅が限られる
(4)未払い利息のリスクは過剰に恐れる必要はない

負担の急増を抑える変動金利の仕組み

まず(1)のセーフティネット機能とは、以下の2つの仕組みを指します。
・金利が変動しても毎月返済額は5年間変わらない。
・毎月返済額が増加する場合は従前の返済額の1.25倍までが上限となる。
この2つは民間の変動金利ではほぼ共通するルールです。変動金利は原則として半年ごとに金利を見直し、基準となる金利に合わせて適用金利が上下します。ただし毎月返済額は5年間変わらず、金利が上がれば返済額に占める利息の割合がアップする仕組みです。また、金利が上がって6年目に毎月返済額が増加する場合でも、それまでの返済額の1.25倍以上にはアップしない「25%ルール」が適用されます。
こうしたセーフティネット機能は、民間ローンの主流となっている固定期間選択型にはありません。3年固定でも5年固定でも、固定期間が終了したときにはその時点の金利が適用され、毎月返済額も新しい金利で計算される決まりです。固定期間中に金利が急上昇した場合は、返済負担が急増して支払いが厳しくなることも考えられます。

短プラとのスプレッドは1.0%に固定

(2)の基準金利とのスプレッド(金利差)ですが、変動金利は信託銀行など長期プライムレートを基準とする一部のタイプを除き、主流は短期プライムレート(短プラ)連動型です。短プラとのスプレッドはほとんどの銀行が1.0%に固定しています。
一方、固定期間選択型と同年限の国債利回りとのスプレッドを見ると、1.6%〜2.3%前後で、固定期間が長くなるほどスプレッドも広がる傾向にあります。スプレッドの小さい変動金利は、それだけ借りる側の利息負担も抑えられると考えていいでしょう。


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